RLSA(Remarketing Lists for Search Ads)とは、一度サイトに訪問したユーザーリストを検索広告で利用することで、簡単にいえば「検索上のリマーケティング」といえる機能となる。検索上でのリマーケティングなので当然、ユーザーに広告が表示されるのは検索のタイミングであり、見え方も通常の検索広告と変わらない。簡単にいってしまえば、「一度サイトに訪問したユーザーであれば未訪問ユーザーよりも確度が高くなる可能性があるので、再度検索した際は入札単価を高めた方が合理的だよね」というのがRLSAの考え方。
なので通常のバナー広告でのリマーケティングと同様にRLSAも一度サイトに訪問したユーザーにどのように再アプローチするかを検討するもので、両者ともCVに至る可能性のあるユーザーの刈り取り漏れをなくすために行うものとなる。それがバナー(リマーケティング)なのか検索(RLSA)なのかの違い。
目次
リマーケティングとRLSAの相違点
[su_table]状況 | 配信面 | フォーマット | |
RLSA | 検索時 | 検索結果画面(SERPs) | テキスト(リスティング広告) |
通常のリマーケティング | サイト閲覧時 | Webサイト | ディスプレイ(テキスト・バナー) |
タイミング
通常のディスプレイ配信でのリマーケティングではサイト閲覧時にバナーが表示される。入札単価を高めていれば、ユーザー1人あたりに対する配信回数も増え、ユーザーがサイトを開くたびに広告が表示される。目に留まる回数も増えるため、誤クリックや、無駄クリックが発生する。対して、RLSAではユーザーが検索をかけた際に検索広告として表示されるため、無駄にユーザー1人に対する広告表示回数が増えることはない。
購買意欲の高さ
RLSAでは検索したタイミングでの広告表示なので、常に何かしらの検索意図があるそのタイミングとなる。なのでディスプレイ広告でのリマーケティングと異なりサイト訪問から期間が長く空いたとしても、RLSAでは常に比較的購買意向が高いタイミングでリーチをかけることができる。
RLSAのアカウント構成
RLSAは未訪問ユーザーよりも必ずCVRが高くなるとも限らないし、反対に訪問済みユーザーだから成果が落ちることもある。なのでまずこれを判断するために[モニタリング]で効果を検証する。
検索クエリを把握するために個別管理
そのまま[モニタリング]で入札単価比率を調整して配信を続けることもできるが、このデメリットの1つとしてRLSA経由での検索クエリが分からない。なので、RLSAの方が成果が良ければ、キャンペーンなり広告グループで管理を行う。
キーワードの見直し/入札単価の調整
RLSAの成果が良ければ、より幅広いキーワードを登録する。具体的には複合キーワードであれば片方のみにしたり、通常の検索広告では登録すると費用対効果が合わないキーワードを登録する。例えていえば「看護師 転職」をRLSAで再設定するとすれば、「+看護師」「+転職」「転職」など。
[su_quote cite=”検索広告向けリマーケティング リストの概要 -Google広告ヘルプ” url=”https://support.google.com/google-ads/answer/2701222?hl=ja”]広告主様のサイトを最近訪れたユーザーや購入履歴のあるユーザーに対して、通常とは異なるキーワードを選びます。これは売り上げ増加につながります。たとえば、購入履歴のあるユーザーに限って、通常であれば競争率が高くなりがちな一般的なキーワードにも入札します。[/su_quote]
また、RLSAの成果が良ければ入札単価の比率を上げることでより効果的な配信ができるし、逆に悪ければ入札単価の位率を下げる。
RLSAの活用事例
RLSAはリマーケティングと同じく一度サイトに訪問したユーザーに対してどのように再アプローチするかということなので、ある程度CVRは高くなることは当たり前。新規ユーザーへのリーチではなく、サイト訪問者に対して再度広告を見せることでCVRを高めることを狙ったものであるので、個人的にはRLSAに注力しすぎる意味もあまりないように感じる。
自動入札機能と検索ユーザーリストの併用
≫ 自動入札機能と検索ユーザーリストの併用 -Google 広告 ヘルプ
Google広告運用ガイドではなく、Google広告ヘルプ内において具体的な設定事例があることは稀なので少し驚きであるが、それだけGoogleは自動入札を推進しているということが読み取れる。
サーチターゲティングとの組み合わせ
≫ Google 広告 ヘルプ -関連リンク-
・検索広告向けリマーケティング リストの概要