GA4において外部リンクをクリックしたタイミングをコンバージョンとして計測する方法を解説する。例えばアフィリエイトサイトを運用している場合にアフィリエイトリンクのクリックをコンバージョンとするケースなどが該当する。なのでボタンクリックでも内部リンクでもなく、外部リンクをクリックをイベントとして設定して(GA4ではすべてイベント計測であるため、まずイベントとして設定する必要がある)コンバージョンとしてカウントする方法となる。
というのもGA4でリンククリックをコンバージョンとして計測する方法について解説した記事が意外にもないのと、あったとしても、いやなんでそーなるといった解説記事が多く見受けられるため。例えばわざわざGTMを利用したりカスタムディメンションを設定したり、よく分かってないやつが書いているため参考にならない。
あとリンククリックのコンバージョン計測でページごとに設定をしようと考える人がいるかもしれないけど、その方法は止めた方がいい。理由はコンバージョン設定数に制限があるのと、手間がかかる上にメリットがない。そもそもドリルダウンでどのページからリンククリックが発生したかは分かる。
当記事では正攻法といえるべき設定方法と、設定したコンバージョンを観測するレポートまで解説する。というか3日前に重い腰上げてコンバージョン設定というものを初めてしたけど、修正点があれば随時更新する。
≫ 参考
・[GA4] コンバージョン イベントのセットアップと管理
・[GA4] 管理画面でのイベントの変更と作成
目次
外部リンククリックをコンバージョン計測する方法
まず、大まかな設定手順の流れだけを解説すると以下の通りでかなりシンプルに計測が可能。GTMを使うとか余計なことはしなくていい。
- 測定機能の強化イベントを有効にする
- 外部リンククリックをイベントとして設定
- コンバージョンとしてマークを付ける
測定機能の強化イベントを有効にする
離脱クリックをイベントとして計測したいため、「測定機能の強化イベント」を有効に変更する。設定手順は以下公式ヘルプを参照。オフにしなければいけない理由は通常ないため、有効になっていなければ有効に変更する。
≫ 参考
・[GA4] 測定機能の強化イベント
外部リンククリックをイベントとして設定
例えば、Amazonアソシエイトのリンククリックを計測対象とした場合、クリックイベントが発生し、かつリンクリンクドメインに「amazon」が含まれていた場合をイベントとして設定する。アフィリエイト計測IDのように、ドメインよりもさらに細かく計測する必要があれば「link_url」のパラメータを使えばよい。カスタムイベント名は自動で集計されるイベント名と合わせて、すべて小文字で「affiliate_amazon」にした。
※外部リンククリックの計測方法としては問題ないと思うが、Amazonアソシエイトのクリック計測ではアソシエイトの管理画面とGA4の家ベント発生件数にズレが生じている。GA4のイベント件数の方が少なく計上されている。理由が分からず原因がまだ掴めていない。デバックモードでの確認では問題なかったんだが、なんでなんだ
・設定 > イベント > イベントを作成
[su_table]パラメータ | 演算子 | 値 |
link_domain | 含む | amazon |
event_nam | 等しい | click |
コンバージョンとしてマークを付ける
作成したイベントをコンバージョンとする作業。
・設定 > イベント > コンバージョンとしてマークを付ける
≫ 参考
・[GA4] コンバージョン イベントのセットアップと管理 > 既存のイベントをコンバージョンとして扱うよう設定する
外部リンククリック観測レポート
設定したコンバージョンの何を観測したいのかにもよるけど、個人的に必要になり作成したレポートを紹介する。ちなみに観測用としてみるものは「探索」よりも通常の「レポート」で作成した方がよいかと思う。「探索」はアドホック的に利用するものであって内容も同じものが作れるけど、見やすさを優先するなら「レポート」がよい。
どのページで外部リンククリックが発生したか
・ライフサイクル > エンゲージメント > コンバージョン
ページごとに外部リンククリックの発生件数を時系列で追えるレポートは、デフォルトで用意されている上記レポートを少しカスタマイズするのが最も簡単。
レポートをカスタマイズでレポートデータ > サイズ に「ページタイトル」のプライマリディメンションを追加する。デフォルトレポートを変更したくないのであれば、新規レポートとして作成する。