一般的にJavaの資格として挙がるものはOracle(オラクル)社が認定する「Java SE(Java Platform, Standard Edition)」を指すことが多く、さらに難易度で区分された「Bronze」「Silver」「Gold」のどれかが話題に挙がることが多い。当記事でも、以下「Java」と表記する場合はすべて「Java SE」を指すものとする。
[su_table]上位 | Oracle Certified Java Programmer, Gold SE 11(グローバル資格) |
中位 | Oracle Certified Java Programmer, Silver SE 11(グローバル資格) |
入門 | Oracle Certified Java Programmer, Bronze SE(日本独自) |
「Bronze」に至っては日本独自に設けられたグレードであるらしく、システム開発会社の新人研修の一貫での受講など、Javaによるオブジェクト指向のプログラミングを理解するにあたり最適な資格となっている。
Javaの資格は、数年おきに資格名称や資格体系が変更になるため、Javaの資格受験を初めて目指したい人にとってやや資格体系が複雑化している。そのため最新の資格体系と対応した参考書を整理して解説するのが当記事の目的。というのもJavaの参考書を選択する際に、資格体系を理解していなければどの参考書を手にとったら良いか分からないと思われるため。
ちなみに私自身は旧資格体系のSJC-P5.0とSJC-WC1.4を保有しているが、Javaを用いての開発予定が今後ないだろうなということで、移行試験(1Z0-813-JPN)は受験しなかった。1Z0-813-JPNの試験をパスすることで「Gold SE 8」に移行することができたので、今思えば少しもったいない気もするが、この試験、なかなか精神的に消耗するのでSJC-P5.0に合格した時点でもういいやと思った次第なので。
またJavaのバージョンでも資格区分があり、現時点では最新の「SE 11」と「SE 8」の2つが選択でき、詳細は公式ページを参照したい。(「SE 11 」からBronzeに関してはバージョン非依存となっている)では「SE 11」と「SE 8」のどちらを選択するべきかであるけど、対応している参考書の有無の兼ね合いもあるが、個人的には最新の「SE 11」をお勧めしたい。というのも資格自体がバージョンアップされ続けていくため、資格の「鮮度」を長く保つにも最新のバージョンを選択しておいた方がいいと思う。
移行試験も存在するけど、わざわざ移行試験を受ける前提であれば最初から最新のバージョンを選択した方がいいのではないか?ちなみに「8」と「11」の数値はJavaのバージョンに対応している。この点からも最新の機能を把握しておくのが技術者としてとるべきスタンスであると思うので、今現場で使っているバージョンを基準に選択するべきではないと思う。
≫ 参考
・認定資格一覧
・認定試験一覧(日本語試験) -Java / Middleware
・移行試験一覧 -Middleware / Java
・Java SE 8 認定資格
・Java SE 11 認定資格
目次
Java資格体系の要点
- 試験のバージョンは「SE 8」と「SE 11」から選択可。
- 難易度は「Bronze」<「Silver」<「Gold」の順番で高くなる。
- 「SE 11」よりBronze試験はバージョン非依存となる。
- 「1Z0-814:Java SE 7/8 Bronze」試験は2020年7月31日で配信終了。後継試験は、Java SE Bronze (1Z0-818-JPN)に統一される。
Java Bronzeは受験するべきか?
実務経験がなくプログラミング学習をこれから始めるのであれば受験した方がいいと思う。また、手探りでJavaとはどういうものかを知って、今後の判断材料にしたい場合なども受験した方がいいかもしれない。
昔の旧体型の資格にSJC-AというJava初心者向けの資格が存在してたことがあり、それが現在のBronzeに相当するのであれば、基礎の基礎を学習する良い内容だと当時SJC-Aのテキストを見て感じていたことなので、オブジェクト指向などの概念を理解する上でも最適な資格なのではないかと思う。
Java資格の参考書【紫本・黒本・白本】
通称、書籍のカバーの色から「黒本」「紫本」「白本」と呼ばれる参考書がある。人により問題集を中心にこなすのが合っているのか、問題集よりも参考書の比重を高くするのが合っている人など、それぞれであり正解はない。また複数の書籍を読み漁るのか、1冊だけを完璧にこなすのも同様に、人それぞれ正しい勉強法は異なる。
私の過去のSJC-P5.0の受験の経験からいうと、参考書も必要であり問題集も必要であった。というのも私自身まず参考書から入るタイプであるけど、Javaの言語仕様を理解するにあたりオブジェクト指向の概念に初めて取り掛かる場合、いきなり問題集からというのは私だけではなく共通して厳しいのではないかと考える。問題を解くのも必須ではあるが、まず最初に理解していないことには問題も解きようがないので理解するための参考書は必須であるかなと思う。
Java SE 11 認定資格の参考書
Oracle Certified Java Programmer, Bronze SEの参考書
[su_table]認定資格名 | 試験名称 |
Oracle Certified Java Programmer, Bronze SE | 1Z0-818-JPN:Java SE Bronze |
Oracle Certified Java Programmer, Silver SE 11の参考書
[su_table]認定資格名 | 試験名称 |
Oracle Certified Java Programmer, Silver SE 11 | 1Z0-815-JPN:Java SE 11 Programmer I 試験 |
Oracle Certified Java Programmer, Gold SE 11の参考書
[su_table]認定資格名 | 試験名称 |
Oracle Certified Java Programmer, Gold SE 11 | 1Z0-816-JPN:Java SE 11 Programmer II 試験 |
Java SE 8 認定資格の参考書
Oracle Certified Java Programmer, Bronze SE 7 / 8の参考書
[su_table]認定資格名 | 試験名称 |
Oracle Certified Java Programmer, Bronze SE 7 / 8 | 1Z0-814-JPN:Java SE 7 / 8 Bronze 試験 |
既に述べた通り、1Z0-814の試験配信は終了しており、後続試験は1Z0-818-JPNへ引き継がれるため、参考書籍は複数あるが上記の1Z0-818-JPNの参考書での対策をお勧めする。
Oracle Certified Java Programmer, Silver SE 8の参考書
[su_table]認定資格名 | 試験名称 |
Oracle Certified Java Programmer, Silver SE 8 | 1Z0-808-JPN:Java SE 8 Programmer I |
Oracle Certified Java Programmer, Gold SE 8の参考書
[su_table]認定資格名 | 試験名称 |
Oracle Certified Java Programmer, Gold SE 8 | 1Z0-809-JPN:Java SE 8 Programmer II |
Javaの基礎が学べる書籍
【番外編】SUN SJC-P 認定ガイド JAVA5/6編 310-055&310-065対応
[su_quote cite=”Java SE 11 認定資格 > よくあるお問合せ(FAQ)” url=”https://www.oracle.com/jp/education/certification/jse11-5570635-ja.html”]Q5: OCJP Silver SE 11 資格試験では、Java 9 以降の新機能は出題トピックに含まれますか?はい。OCJP Silver SE 11 資格試験でも、Local Variable Type やモジュールシステムが出題トピックに含まれます。ただし、全体の割合で考えると、オブジェクト指向プログラミングなどの基本事項の確認を優先し最後にモジュールシステムをキャッチアップしましょう。[/su_quote] 本書は旧体系のバージョンに対応した書籍であり今に至っては存在感がだいぶ薄れてしまったが、内容が絶品であるためお勧めしたい。分厚く黒本などよりも面積も大きいため、1冊読み終えるだけでもかなり時間がかかるが、その分、丁寧な解説のためJavaの理解が捗るだろう。個人的にこの本はSPC-P5.0の資格取得にあたり大変お世話になったので愛着がかなりある。既に処分してしまったが取っておけば良かったと思う程。というか、言語仕様などは変わるものではない、というか変わったら問題が大ありなので、旧資格対応の書籍でもなんら問題はない。むしろ、この書籍で基礎をしっかりと固めた上で、SE 11の追加された機能を最新の書籍で学ぶ手順でもデメリットが生じることはない。
試験対策ポイント解説セミナー
・【オンライン限定】Oracle Certified Java Programmer, Gold SE 11 試験対策ポイント解説セミナー – コアAPI 編
↑ 開催日:2022年12月15日 (木) 18:00~20:00
・【オンライン限定】 Oracle Certified Java Programmer, Bronze SE 資格試験ポイント解説セミナー
↑ 開催日:2022年12月8日 (木) 18:00~20:00
・【オンライン限定】Oracle Certified Java Programmer, Silver SE 11 試験対策ポイント解説セミナー
↑ 開催日:2022年11月22日 (火) 18:00~20:00
TechAcademyでJavaを学ぶ
プログラミングを習得するには資格を取得するための学習だけでは絶対に身に付きません。最も重要なのは手を動かして成果物を作成すること。ただ独学では資格の勉強もそうですが、分からない箇所を自身で解決するのは困難な場合が多いです。スクールでは疑問点なども質問することができるので将来への投資として集中してJavaの資格勉強と合わせて活用するのもよいかもしれません。
UdemyでJavaを学ぶ
資格対策の動画はないが、Java関連の動画はたくさんある。
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