Webアナリスト検定とはWebマーケティング全般を扱い、主にサイトの解析がメインとなった検定のようだ。2016年12月に取得。
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公式サイト | https://www.jwa-org.jp/webanalyst/ |
試験方法 | 試験場でのオンラインテスト |
公式対策本 | Webアナリスト検定公式テキスト |
有効期間 | なし |
受験料 | 公式サイトを参考 |
合格基準 | 各カテゴリで40%以上かつトータル75%以上の正解 |
試験時間 | 80分 |
合格証書 | 認定カード/試験結果の紙 |
目次
難易度
ネットマーケティング検定と同等か、少し下程度。かなり易しいといっていい。試験時間は80分もあるが、20分程度でも合格できたと思う。というか、講義もテキストも一切読まずとも余裕で合格することができると思ったし、それくらい簡単な試験。
実務で役に立つか
この資格自体は非常に難易度が低いので、ほとんどWeb分析に関しての知識がない状態でこの「Webアナリスト検定」を取得したところで、すぐに即戦力で活躍ということにはならない。ただこの業界の入り口としては良い資格だと思うし、事業主側としてリテラシーを上げておきたいといった目的でも勉強することに意味はあるかと思う。
あと受験にあたり5時間の講義を任意で受講することができるけど、これは受講しておいた方がよいかと思う。というのも試験に合格するだけなら非常に簡単ではあるけど、簡単であるがだけに試験合格だけを目的にするとあまりにもあっけなく終わる。
受験したのは、かなり前になるけど内容は非常に良かったし、テキストの質も非常に高い。特に今はもう絶版になっている『サイトのサイトの改善と目標達成のためのWeb分析の教科書』は類書の中でもトップラクスの良書だと思う。
このテキストを頭に叩き込むまで読み込みたいと最近また考えているほどで、Webアナリスト検定の上位レベルがあるのならば、再受験したいと思うくらい。当初はこんな検定なんの役にもたたねーよなと感じていたけど、今になって思うと数ある類似検定の中ではまともな検定という位置付けにある。
なぜ受験したのか
すでに業務に就いたあとの受験で、基礎知識を付けたいと思っての受験だったような記憶がある。それでも内容が簡単すぎて講義もおもしろくないなあと感じたので、もっと知識がない状態で講義を受けるなり、勉強を始めた方が新鮮さがありそうだ。
でも今思うこととして、この検定で扱っていることはWeb分析にあたっての根っこにあたるものなので、再受験はしないまでも、再度テキストを今後何回も読み直していきたいと考えている。というのも、Web分析をするにあたって最も重要なのは、根っこの部分を確実に習得することだと最近よく思うことだから。
[su_quote cite=”EX-IT” url=”https://www.ex-it-blog.com/skill-root”]表面的なことを勉強しても自分の中に蓄積されるものは多くないでしょうし、応用が利かなくなってしまいます。[/su_quote]
表面的な知識も役に立つし重要だけれど、土台となるスキルの方が本当に身に付けることに時間がかかる。そして、それに最初は気付けない。なぜならそのレベルまで達していないから。試験に受かるだけなら簡単だけども、土台となるスキルが本当に身についているかは別。
Webアナリスト検定の活かし方
文字通り「Webアナリスト」の専門職に就こうと考えてこの検定を受験してようとしているのであれば、ちょっと考えを変えた方がいい。というのもWebサイトの分析単体を専門にしている人は非常に稀であるし、大抵の場合何か他に専門としている領域があって、セットとしてWeb分析も行っているケースが多いから。これを業界未経験者がWebアナリストだけを専門として働きたいと考えているとしたら、かなり難しいのではと思う。
試しにこの検定のテキストを読んでみて、「Webアナリスト」として働くイメージ湧きますか?無限にサイト改修のアイディアが湧いてくるような才能があるなら、「Webアナリスト」を目指してそのような会社への就職を目指してもよいかもだけど、そんな稀有な才能を持った人っているか?
つまり、この「Webアナリスト検定」は名称が「Webアナリスト」だけれどもWebアナリストの専門職に就くということは非常に困難であると思う。こういったWebアナリストのスキルは一朝一夕で見に付くものではなく、経験が必要だからなおさら。なので非常に重要な観点だけど、検定の公式サイトに書いてないことを簡単に親切に書いておくと、この検定を取得しても「Webアナリスト」になることは非常に難しい。
リスティング広告運用がお勧め
この検定の受験層はおそらく「リスティング」という言葉自体は聞いたことがあるくらいで、まだあまり関心のある分野でないかもしれない。だけど、このリスティング広告の運用が今後、市場規模の拡大と共に求められるスキルとして需要が高まっていく分野ということは、あまり知られていないので、進路に役に立てばと思い追記しておきたい。
先に書いたように「Webアナリスト」単体では仕事にならないというか、仕事にするのが非常に難しいということを述べた。では何を代替とすればよいかといえば、はい、リスティング広告運用です。これなら未経験でも仕事がある。
Web分析をしたところで、分析だけに終わらせては意味がなく、合わせて改善も行う必要がある。それはサイト内だけの改修で済むこともあるかもしれないけど、そのサイト内の改修を行うスキルを身につけること自体が難しいということは述べた。なので、集客の部分の広告のコンサルタントをメインとして、平行してWeb分析のスキルの経験値を付けていくのが実用的であり、スキルの高め方としてお勧めしている。
勉強方法
公式テキストと参考書はそれぞれ3回ほど読了した。
Webサイト分析の参考になるお勧め書籍
Webアナリストに必要な能力として現状のWebサイトの問題点を見つけ出すスキルは必須ではあるが、初心者にとっては難易度が高いスキルであることは既に述べた通り。それには多くの経験を通して身に付けていくしかなかったのが、今は良い時代で既にWebサイトの改修に伴う知見がまとめられている良いテキストが存在する。
『コンバージョンを上げるWebデザイン改善集』はこれまでありそうでなかったような書籍であり、Webサイトを分析・改善することでCVRを上げるためのTipsが豊富に解説されている。Webサイトの分析・改善にあたっては、問題点を洗い出す仮説を立てる能力が必須であるが、そのような仮説のアイディアを紹介するような書籍がこれまであまりなかった。本書はWebアナリストの学習を進める上で非常に相性の良いテキストであるので、併用することでスキルアップが望める。
まとめ
Web分析の土台となるスキルが学べる有益な試験。試験内容はかなり簡単なので全くアクセス解析の知識がない人が初めて受けるのであれば新鮮さを感じるので良いかと思う。講義内容もしっかりしているので併せて受講しておきたい。なにより参考テキストの質がかなり高いため、私自身のバイブル的な書籍になっているほどで、今後のスキル向上のために引き続き手元に置き参照していきたい。