【Google広告】電話コンバージョンの種類

Google広告で計測可能な電話コンバージョンの種類はいくつかあり、それぞれ計測方法や使用頻度が大きく異なる。そのため関連するGoogle広告のヘルプページも多岐に渡り、電話コンバージョンの全体を把握するに必要な情報量も多い。

私自身、実際これまで使ったことがないトラッキング方法もあるが、メインで使うトラッキングは毎回決まっていてそれ以外は例外的な扱いとしての認識でいる。このように電話コンバージョンの種類は以前よりも増えており、全く知識0の状態からGoogle広告のヘルプページから全体像を把握するのはかなり困難だと思うので分かりやすく解説する。先にいったように、私がそもそも使ったことがない電話コンバージョンもあるので部分的に情報量が手薄になるが自身の知識補強も含めてヘルプページを読み進めていき、電話コンバージョンについて諸諸随時リライトしていきたい。

正直、この電話コンバージョンについて細かい部分まで含めてすべての仕様が頭に入っているわけではないので、詳細箇所についての違いを整理するにあたりまだまだ時間がかかる。なので記事内容が膨大になるので何回かに分けて更新をかけていく予定

電話コンバージョンとは

ここでいう電話コンバージョンとはローカル検索広告や住所表示オプションも含めたGoogle広告が起点となり電話アクションがとられたGoogle広告で計測可能なトラッキングを電話コンバージョンと定義する。なのであとで説明するけど、リスティング広告における電話コンバージョンとは必ずしも通話が行われていなくても、電話ボタンがクリックされたことも電話コンバージョンと計測することも一般的となっている。

電話コンバージョンの分類

数多くある電話コンバージョンを整理するにあたり、まずは比較対象できるものは2つに分類し整理する。

[コンバージョン列]に含められるか

まず[コンバージョン列]に含められるものと含められないトラッキングの違い。現時点ではローカルアクションのコンバージョンの[通話ボタンをクリック]は[コンバージョン列]に含めることができない。それ以外のトラッキングは含めることができるし含めないこともできる。
[su_table]

[コンバージョン列]に含められない [コンバージョン列]に含めらる
ローカルコンバージョン
ローカルコンバージョン以外
[/su_table]

ローカルコンバージョン

[su_quote cite=”ローカル アクションのコンバージョンについて -Google 広告 ヘルプ” url=”https://support.google.com/google-ads/answer/9013908?hl=ja#null”]通話ボタンをクリック: 広告との接触後、Google の場所ベースの広告やサービスで通話ボタンがクリックされることを指します。[/su_quote] ヘルプページには「デフォルトでは有効になっていません」との記載があり、変更できるような思わせぶりだが現時点では変更できない。

[su_quote cite=”ローカル アクションのコンバージョンについて -Google 広告 ヘルプ” url=”https://support.google.com/google-ads/answer/9013908?hl=ja#null”]ローカル アクションに関連付けられたコンバージョンは、「コンバージョン列に含める」設定がデフォルトでは有効になっていません。[/su_quote] ちなみにこのローカルアクションとはローカル検索広告と住所表示広告オプションから発生したアクションのことで、その中の電話ボタンのクリックが[通話ボタンのクリック]として計測される。この集計値は以下の2つの場所でそれぞれ名称は異なるが確認することができる。

  • コンバージョンアクションの表
  • ツール > コンバージョンアクション > コンバージョンアクション [通話ボタンをクリック]

  • コンバージョンアクションによる分割表示
  • 分割 > コンバージョン > コンバージョンアクション > click_to_call

[su_quote cite=”ローカル アクションのコンバージョンについて -Google 広告 ヘルプ” url=”https://support.google.com/google-ads/answer/9013908?hl=ja#null”]広告主様定義の他のコンバージョン アクションとともに、コンバージョンアクションの表に表示されます。また、Google 広告のどのレポートでも、[すべてのコンバージョン] 列でコンバージョンアクションによる分割表示を行うと、同様のコンバージョンデータを表示できます。[/su_quote]

ローカルコンバージョン以外

ローカルコンバージョンアクションを除いた電話コンバージョントラッキングは[コンバージョン列]に含めることもできるし、含めないこともできる。

サイト訪問前か訪問後か

ユーザーに電話アクションを促すタイミングが広告の段階かサイト内かの違いがある。

サイト訪問前

  • 広告表示オプション(電話番号表示オプション・住所表示オプション)
  • 電話番号表示オプションでも住所表示オプションでも、広告に電話番号ボタンを表示させることができるが、特に掲載面などで異なる点があるのでまとめる。まず、電話番号表示オプションでは連携の必要はないが、住所表示オプションではGoogleマイビジネスとの連携が必須となる。
    [su_table]

    Googleマイビジネスとの連携
    電話番号表示オプション 不要
    住所表示オプション 必須
    [/su_table] テキスト広告に表示される電話番号は電話番号表示オプションでも住所表示オプションの両者が表示機会があった場合は、電話番号表示オプションが優先される。また、電話番号表示オプションの方が掲載時間帯などの細かい指定ができるので、テキスト広告(検索連動型広告)に電話番号を表示させるのであれば、電話番号表示オプションの利用を推奨する。

    ≫ 電話番号表示オプション・住所表示オプション -関連リンク-
    ・電話番号表示オプションについて
    ・住所表示オプションについて

  • 電話専用広告
  • 電話専用広告とは一言でいえば、ユーザーの取れるアクションが電話のみでランディングページに遷移させることができない検索連動型広告。非常に限られたサービスでしか使うことができない広告表示オプションであるので、いろいろ事情があり電話のみ受け付けるのであればこの広告を使うことを検討する。

    ただ電話専用広告といってもユーザー側がこの広告が電話しかできないものと認識しないで広告をクリックする可能性もあることも留意したい。以上を踏まえて、この電話専用広告が適しているケースは以下が考えられる。

    ≫ 緊急性が高いサービスを提供している
    ≫ LPが存在しない

    私の意見として電話で事足りるケースでのみこの広告を使うべきだという考え。LPが存在しているのであればわざわざそれを見せない理由もない。この広告で設定可能は広告表示オプションは以下の通り。

    ≫ 住所表示オプション
    ≫ 構造化スニペット表示オプション
    ≫ コールアウト表示オプション

    先にランディングページに遷移させることはできないと書いたけど、間接的には導線をつくることができる。それは住所表示オプションを設定すること。住所表示オプションからWebサイトへアクセスすることはできるが、住所表示オプションといえどクリックされればお金はかかるので、こういった小手先のテクニックを使う理由もあまりない。

    ≫ 電話専用広告 -関連リンク-
    ・電話専用広告について

サイト訪問後

  • モバイルサイトでの電話タップ
  • ここで計測できるのは実際の通話ではなく、クリックされたかどうかを計測する仕組み。このクリックを電話タップである条件のときに発火させることでユーザーが電話アクションをとったかどうかを計測する。

    計測できるのはここまでで通話時間とかその先は分からない。なので電話タップした直後に切ってしまうこともあるので、そのすべてが通話につながったアクションとは当然ならない。GTMでタグを管理していればGTMで設定する方が簡単なのでこちらをお勧めする。

    ≫ Google 広告 ヘルプ -関連リンク-
    ・モバイルサイト上での電話番号リンクのクリックを計測する

  • ウェブサイトに掲載された電話番号への電話
  • これは私自身使ったことがないし今後も使う機会はなさそうだ。理由としてはサイトに表示される電話番号がGoogle広告専用転送電話番号に差し変わるため。検証したこともないのでこれ以上の説明はできない。

    ≫ Google 広告 ヘルプ -関連リンク-
    ・ウェブサイトに掲載された電話番号への問い合わせをトラッキングする

≫ Google 広告 ヘルプ -関連リンク-
・Google 運用ガイド: 電話問い合わせを促進する
・通話コンバージョン トラッキングについて
・ローカル アクションのコンバージョンについて

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