
広告カスタマイザを使うことで広告文をいくつも作成することなく、多くのバリエーションを作成することができる。このメリットは広告文のインプレッションやクリック数のデータを1つに集約されることで、広告に対して正確な評価がされやすくなり配信の最適化がなされる。
例えばユーザーの所在地に応じていくつも広告グループを分ける必要はなく、1つの広告文で対応できる。この手のケースで有効なのは、ユーザーがその地域に対してのサービスを求めている場合に効果的な施策になる。つまりCVRが上がる。
[su_quote cite=”地域に応じて広告文面をカスタマイザする” url=”https://support.google.com/google-ads/answer/6072565?hl=ja”]商品をさまざまな都市で販売している場合や、さまざまな地域に店舗を展開している場合は、広告カスタマイザを使用すれば、ユーザーの現在地やユーザーが関心のある場所に応じて、広告の詳細を変化させることができます。[/su_quote]
まとめていえば、ユーザーの現在地の場所を広告タイトルに含ませることで、その地域に特化しているサービスであり、迅速に対応してくれそうと想起させることができるので、このような商材を扱っているのであれば地名をタイトルに含ませるテクニックはとても有効になる。
ちなみにユーザーの場所の地名を必ず広告文面に含ませる必要性はなく、「ユーザーの場所であったら広告をどう変化させるか」というイメージ。なので挿入する文言は地域名ではなくてもいいし、「地域名+日付」でもいい、要はトリガーとするものが「場所」であるだけのこと。また、タイトルだけでなく説明文も変えられる。
[su_quote cite=”広告カスタマイザの設定” url=”https://support.google.com/google-ads/answer/6093368″]テキスト広告を作成する要領で、最終ページ URL 欄以外の場所にカスタマイザを追加します。 [/su_quote]
目次
広告カスタマイザで地域をトリガーとする手順
手順としては簡単でフィードを作成してアップロードするだけ。修正箇所があればアップロード後は管理画面から修正可能。フィードの内容はトリガーとなる地域名と挿入したい文言を設定する。
- トリガーとなる地域名の取得
- エクセルでフィードを作成 [su_table]
- フィードのアップロード [2]で作成したエクセルをGoogle広告の管理画面からアップロードする。
- 広告文の作成
方法は主に2種類あって、管理画面から取得する方法とデベロッパーサイトみたいなとこからダウンロードする方法。日本全土設定できる地域名すべて必要な際は後者が適している。
▼管理画面から取得
まずトリガーとして地域を設定し、その情報をダウンロードする。
[ キャンペーンを選択 ] > [ 地域 ] > [ ダウンロード ]
▼Adwords API
以下ページからエクセルをダウンロードして必要箇所をコピーする。
・Geotargets -Adwords API
Target location | location(text) |
[1]で取得した情報を張り付ける | 地域に合わせて挿入したい文言を記入 |
Target location | location(text) |
Tokyo, Japan | 東京 |
Kanagawa, Japan | 神奈川 |
Chiba, Japan | 千葉 |
Saitama, Japan | 埼玉 |
[ ツール ] > [ ビジネスデータ ] > +[ 広告カスタマイザ ]
{=フィード名.挿入列名}
注意点として、広告カスタマイザを利用した広告を配信するにあたり、その広告グループ内にカスタマイザを利用できない場合に補助できる広告を用意しておくこと。
[su_quote cite=”広告カスタマイザの設定” url=”https://support.google.com/google-ads/answer/6093368″]カスタマイズされた広告を Google 広告 で表示するには、カスタマイザを設定した広告にデフォルト値を使用するか、同じ広告グループ内にカスタマイザを設定しないテキスト広告を含める必要があります。[/su_quote]
作成した広告はプレビューで設定が正しいか確認を行う。
[ ツール ] > [ 広告プレビューを診断 ] > [ 地域 ]に該当地域を設定
広告カスタマイザを利用した地域名挿入の活用事例
ここまで説明してきて個人的な意見を言わせてもらうと、地域名を広告文に差し込むことに対しては、その必要性があれば利便性の向上になるために良いことであると思うけど、その地域に特化してサービスを行っているわけではないのに、その地域に特化しているように見せかけることは好きではない。地域名を広告に含ませることでCTR・CVRが上がったとしても、そのサービスが見合ってなかったとしたら単純に騙していることになるから。
地域名をタイトル先頭に【】で設定
例:【{=フィード名.挿入列名}】迅速対応できます
地域名をどこに設置するのか(大方先頭設置が効果が高いと思うけど)、どのような記号と組み合わせてインパクトを与えるかでCTR・CVRが大きく変わる。なので地域名を含ませることで成果が出ないとすぐに諦めるよりも、他の見せ方を試すことで成果が全く変わることがあるので結果をすぐに出さない方がよい。
ランディングページも地域に合わせて差し替える
広告文とLPとの整合性を合わせることで、その地域密着型のサービスを提供していることを示すことができCVRは上がる。例えば地域名だけでもLPのファーストインプレッションとなる位置に設定することで、広告からLPに遷移したあとに地域を謳っている広告文との違和感を失くすことができる。
ターゲット地域の詳細設定で[関心]設定で配信する
地域名を含む検索語句を多く拾うため、[ターゲット地域の詳細設定]で[関心]を選択することで、カスタマイザ広告への掲載率が上がり、かつCVRが上がる。なぜなら検索語句に地域名が含まれていることで、カスタマイザ広告とのマッチング度が高くなり掲載率が上がり、地域名を含む検索をかけるユーザーはモチベーションが高い状態にあると想定できるため、その地域名を含んだ検索語句を中心に広告表示させることでCVRが上がる仕組みとなる。
[su_table]
所在地・関心 | 関心 | |
広告カスタマイザ | 53% | 75% |
≫ Google 広告 ヘルプ -関連リンク-
・広告カスタマイザの詳細
・広告カスタマイザの設定