【詳解】ローカルキャンペーン/最強の店舗誘導プロモーション

[su_quote cite=”Google広告で来店数を増やす” url=”https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/resources/increase-footfall/”]Googleの調査によると、スマートフォンで周辺地域に関する検索をしたユーザーの50%は、1日以内に実店舗に足を運んでいます(PCでの検索の場合は34%)。[/su_quote]

ローカルキャンペーンが他のキャンペーンタイプと最も異なる点は、ターゲティングの基となるのがキーワードでもオーディエンスでもフィードでもなく、Googleマイビジネスであるということ(正確にいうと「アフィリエイト住所表示オプション」も含む)。これが最たる異質さをまず感じたことであり、またローカルキャンペーンの成果向上のためには、Googleマイビジネスの運用が重要になるともいえる。

つまりはGoogleマイビジネスを単なる店舗の位置情報の確認して使われるだけでなく、Googleマイビジネスの運用実績があればあるほど、ローカルキャンペーンの精度が上がっていくことが想定される。ここでGoogleマイビジネスを使ったことがない人からすると(私も使ったことがないけど)、Googleマイビジネスの運用って何?と思われるかもしれないが、Googleマイビジネスはよりユーザーとのコミュニティーを形成する上での機能が補完され続けており、一旦設定してはい終わりという代物ではなくなってきている。

具体的には「投稿」機能はもとより「フォロワー」機能になど、お客さんと店舗を結びつけるSNSとしての側面が強化され続けており、このGoogleマイビジネスのSNS化は、すでに一極多極の地位を占めている地図アプリのGoogleマップにより他では対抗できないものとなっている。

Googleマイビジネスのフォロワー機能はまだ存在が低いせよ、今後を見据えて地道にフォロワー数を伸ばすことが店舗経営におけるWeb集客の施策の1つとして捉えておいた方がよい。ユーザーが店舗をフォローすることによるメリットはお店が発信する情報をユーザーが見つけやすくなることや、フォローすることでお気に入りリストのように管理することができる。とはいっても正直今のところ、フォローしたことによる使い勝手が良いとも感じることができないので、今後の機能の見直しに期待したい。

また、使い勝手におけるフォロワー機能の他にも、ローカル検索におけるシグナルの1つとして使われるため重要視したい側面がある。Googleマイビジネスヘルプにはフォロワーされることで、ローカル検索結果に良い影響を与えることは直接明示されてはいないが、「個人的な関心」は「フォロー」していることも考慮されていることは的ハズレな推測ではないのではないか。

すでによく知られたローカル検索結果の掲載順位を決める要素としては、「関連性」「距離」「知名度」が下記ヘルプにより説明されることが多いが(もっともランキング要素はこれだけではない)マップヘルプにはこの3要素の他に「個人的な関心」が付け加えてられている。

[su_quote cite=”Google のローカル検索結果の掲載順位を改善する -Googleマイビジネス ヘルプ” url=”https://support.google.com/business/answer/7091?hl=ja”]ローカル検索では、主に関連性、距離、知名度に基づいて結果が表示されます。これらの要素を組み合わせて、最適な検索結果が表示されます。
たとえば、遠い場所にあるビジネスでも、Google のアルゴリズムに基づいて、近くのビジネスより検索内容に合致していると判断された場合は、上位に表示される場合があります。[/su_quote] [su_quote cite=”付近の場所を検索して、地域について調べる -マップ ヘルプ” url=”https://support.google.com/maps/answer/4610185?hl=ja”]Google マップでローカル検索を行うと、主に関連性、距離、知名度、そしてあなたの個人的な関心に基づいて、最適な検索結果が表示されます。 ※太文字は運営者によるもの[/su_quote]

「個人的な関心」にはフォローしているか否かも関係しているとしたら、ローカル検索における順位も上がる可能性があるということになり、それは単純に店舗からの最新情報を得ることだけではないメリットがあるといえる。まあ、自身よくわかってないフォロー機能はとりあえず置いてといて、ローカルキャンペーンのターゲティングがGoogleマイビジネスであるならば、Googleマイビジネスの理解は必須であり、正確かつ充足した設定と運用に取り組むべきだろう。

はい、そこで書籍の紹介です。

Googleマイビジネスの運用とは何か?が分かりGoogleマイビジネスの機能を最大限に高めるための取り組み方が身に付く1冊となっていて非常に感銘を受けた。著者の知見が多く記載されており、単なるGoogleマイビジネスの仕様の概説書とは一線を画す内容でWebマーケティングの視野を広げるためにもお勧めできる内容。

ちなみに私には優先的に最新の資料や情報が入ってくる訳でもなく、なんならローカルキャンペーンをGoogle広告の管理画面で操作したこともなければ運用もしたこともない。すべてはGoogle公式ヘルプ、またその他関連ヘルプを読み込んだ上での解釈によるものとなる。しかし、それにより価値がなくなるかといえばそんなことはないと思う。というのも、単なる仕様の情報であれば公式ヘルプを確認すればいいことだから。よくある、公式ヘルプに書かれていることをなぞらえて記事にすることに意味はない。それよりも得た情報にフィルターをかけることで、元の情報にはない付加価値を生み出すことの方に価値がある。

参考 -Googleマイビジネス ヘルプ
・フォロワーについて
・ビジネスに役立つ投稿を作成する



既存の来店を促す機能との違い

特にGoogleマイビジネスと機械学習がローカルキャンペーンの運用にあたり特に重要になってくるのではないか。Googleマイビジネスについては既に述べた通りで、再度まとめると、Googleマイビジネスの設定内容がターゲティングの基になるため過不足なく設定すること。そしてGoogleマイビジネスの運用を継続していくことでローカルキャンペーンの成果改善につなげていくことができる。

そして機会学習。Google広告ヘルプを読み込んだ上での推測であるが、機械学習こそがローカルキャンペーンと対となる重要なポイントなのではないか。Google広告の機械学習のソースにはローカルキャンペーンの主要な配信先となるGoogle検索・Googleディスプレイネットワーク・Youtube・Googleマップなどのデータを活用し、来店の可能性のある答えを導き出し、これを循環させることでより精度が高まっていくのかもしれない。だとすれば、より機械学習の精度を上げるためには、ローカルキャンペーン単体で動かすだけでなく、他のキャンペーンタイプも同時に併用していくことで機械学習の材料が増えるためローカルキャンペーンの精度が上がっていくことが推測できる。

小規模な店舗ビジネスにはローカルキャンペーンは不向き

ローカルキャンペーンの配信には条件が課せられており、そのハードルをクリアするとなると結局のところ小規模な店舗ビジネスにローカルキャンペーンを活用することは難しい状況といえる。なのでこのローカルキャンペーンは多くの店舗を構えていて広告予算も多くあるのであれば、まず第一に施策の戦略に組み込むべきだと思うけども、小規模な店舗ビジネスであれば違う戦略を取らざる得なくなる。

その場合は、広告配信エリアを店舗周辺に限定して、広告配信するだけでも十分な効果が得られる。というかこの事実に気付いていない店舗経営者が多いので非常にもったいないレベル。さらにいえば、広告とかする必要もほぼなくてGoogleマイビジネスをコツコツ運用していけばそれだけで無料で集客は可能。

また、現時点では設定はできないけれども、将来的に小規模店舗向けというか、お客さんから依頼されてサービスを提供する非店舗型ビジネスの有料広告として有望視したいのが、「ローカルサービス広告」となる。ローカルサービス広告とは簡単に言ってしまえば、廃品回収やハウスクリーニングなどの自宅に赴く系の地域に密着した業者専用の広告。ローカルサービス広告が普及すれば、その地域とかけ離れた検索連動型広告を無駄にクリックすることも減るだろうし、地域の業者を探す上でGoogle広告のどの広告タイプよりも利便性が高くなることは容易に想像がつく。

参考
・ローカルサービス広告の利用を開始する -Google 広告 ヘルプ

ローカルカタログ広告で「紙チラシ」を「ディスプレイ広告化」

ローカルカタログ広告とは簡単に言ってしまえば、フィード情報を基にしたGoogleショッピング広告の配信のイメージを、ディスプレイ広告化したようなもの。具体的にどのような配信となるのかは「ローカルカタログ広告について」のGoogle広告ヘルプを参照したい。

このローカルカタログ広告の1番のメリットは、要はより来店を促進することができるという点。ローカルキャンペーンにローカルカタログ広告を追加することで、ローカルキャンペーンの配信の見せ方をよりリッチにすることができる。要は、店舗で扱っている具体的な商品群が併せて表示されることにより、ユーザーの来店の意欲を上げることができる。まだこの手法を使っているところは、ほとんどないので、他の無駄な施策でコストを垂れ流しているのであればこちらを優先した方がよい。

参考
・ローカルカタログ広告について -Google 広告 ヘルプ
・店舗集客に特化したソリューションを活用して効率的に来店促進 -トイザらスの事例

設定方法

ローカルカタログ広告というキャンペーンタイプがあるわけではないので、ローカルカタログ広告単体では使えない。ローカルキャンペーンが配信できることが前提条件となっており、そこにローカルカタログ広告で表示させるフィードをアップロードすることによりローカルカタログ広告を配信することができる。フィードのアップロード方法は2つあり、Merchant Center経由かもしくは、Google広告のビジネスフィードとして設定することでも配信可能。具体的な手順はヘルプに分かりやすく詳細に記載してあるので、この通り設定を進めれば特に難しくもない。

参考
・ローカル商品フィードの初期設定 -Google 広告 ヘルプ

参考
・ローカルキャンペーンについて -Google 広告 ヘルプ
・ローカル キャンペーンでオフラインのパフォーマンスを向上させる: Google 運用ガイド



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