グローバルサイトタグ・GTMを用いたCV設定の基本

Google広告を利用している中には、代理店でリスティングを運用している人以外にも、自社運用で本業の傍らリスティングの運用を行っているケースがあると思う。むしろそちらの方が多いのではないか。そのような人たちがグローバルサイトタグへの移行をスムーズに行えるのかは疑問。確かにヘルプページに全て詳細に書かれているが、詳細過ぎるがゆえに、何をどうすればいいのかは理解しがたいことが想像されるので、簡潔にまとめる。

設定事体はシンプルなので、まずは詳細な解説は省略して、タグの設定とページ読み込みでコンバージョン計測のケースを想定したタグの設定について解説する。他のコンバージョン計測のケースや、より深く詳細を知りたければ上部に関連リンクをまとめたので参照してほしい。

その前に、なぜこのようなAdWords時代から利用していきたタグの差し替えが急務になっているのかの背景であるが、iPhone(safari12) の Intelligent Tracking Prevention 2.0 (ITP2.0)が導入されることで、コンバージョンの計測ができなくなるから。1.0では24時間の猶予があったが、2.0では時間の猶予はなくなるため、サードパーティの計測ツールは全て計測できなくなる。いってみれば、Safariのアップデートに対して、Googleの対応策があるので、それを実装しましょうということ。知ったように書いたが、私は技術的な詳細までは理解していない。ここでは、グローバルサイトタグ(gtag)とGTMで対処する場合について解説する。

事前準備

新タグへの切り替えにあたっての事前準備は以下の3つであるが、設定項目は「1」だけであり必須。あとの2つは、確認項目であるが、あまり気にしなくてもいい。設定後にコンバージョンが計測できなければ疑うべき点ではあるが、要はGCLIDが正常に機能していれば問題ないので、「自動タグ」設定を有効にすることが重要。

・自動タグ設定について -Google 広告 ヘルプ
・Google 広告の自動タグ設定が正常に機能しているか確認する -Google 広告 ヘルプ
[su_quote cite=”Google 広告のコンバージョンをトラッキングする方法 > 事前の準備” url=”https://support.google.com/google-ads/answer/7521212?hl=ja&ref_topic=3165803″]1.すべての Google 広告アカウントで自動タグ設定を有効にします。

2.トラッキング URL でクリック トラッカーを使用している場合や、ウェブサイトでサーバーサイド リダイレクトを使用している場合は、ランディング ページに GCLID(Google クリック ID)が渡されるようにしてください。

3.iFrame 内(Floodlight など別のトラッキング タグ内)ではタグを呼び出さないでください。[/su_quote] [su_custom_gallery source=”media: 4495″ link=”lightbox” width=”750″ height=”230″ title=”never”]

グローバルサイトタグとGTM

グローバルサイトタグにせよ、GTMにせよ、どちらで管理するとしてもタグをサイトの全ページへ貼る必要がある。リスティング広告の場合、通常は多数の媒体を利用することになるので、特段理由がなければGTMの選択を推奨する。

タグ マネージャーと グローバルサイトタグのどちらを使用するか判断する際は以下のページを参照。
・Google タグ マネージャーと gtag.js -タグマネージャ ヘルプ

既にGTMで管理していれば、そのままGTMで進める。といっても後述する「コンバージョンリンカー」を発火させるだけで対応できる。

[su_quote cite=”Google タグ マネージャーと gtag.js -タグマネージャ ヘルプ” url=”https://support.google.com/tagmanager/answer/7582054?hl=ja”]現在タグ マネージャーを使用している場合は、引き続きタグ マネージャーを使用してください。Google広告タグとGoogleマーケティングプラットフォームタグは、タグマネージャーで完全にサポートされているため、タグマネージャーをすでに使用している場合は、gtag.js ベースの追加コードをサイトに設置する必要はありません。[/su_quote]

タグの設置

直貼りでの管理

[su_table]
全ページ
目標完了ページ
設置個所
グローバルサイトタグ
<head>セクション内
イベントスニペットタグ
グローバルサイトタグの後
[/su_table]

グローバルサイトタグは、コンバージョンとするページも含めてサイトの全ページへ設置。
・コンバージョンとするページには、グローバルサイトタグとイベントスニペットタグを両方設置する。
・イベントスニペットタグはグローバルサイトタグの後に設置。推奨は<head>セクション内。

イベントスニペットタグは、コンバージョンとして計測するポイント毎に、Google広告の管理画面から発行する必要があり、それぞれを該当の目標完了ページへ設置する。つまり、コンバージョンアクション毎に、対となるイベントスニペットタグが必要になる。

[su_quote cite=”・Google 広告コンバージョン トラッキングにグローバル サイトタグを使用する -Google 広告 ヘルプ” url=”https://support.google.com/google-ads/answer/7548399″]ウェブサイトのコンバージョンをトラッキングする際は、イベント スニペットによって、コンバージョンを測定するタイミングがグローバル サイトタグに知らされます。[/su_quote]

GTMでの管理

[su_table]
全ページ
目標完了ページ
設置個所
GTM タグ
下記、ヘルプページを参照
[/su_table] [su_quote cite=”設定とインストール -タグマネージャ ヘルプ” url=”https://support.google.com/tagmanager/answer/6103696?hl=ja”]・<script> コード スニペットをウェブページの HTML 出力の<head>に配置します。できる限り開始タグ<head> の近くにしつつ、データレイヤー宣言の後に挿入してください。
・<noscript>コード スニペットを HTML 出力の<body>タグの直後に配置します。[/su_quote]

GTMでの管理の場合は、コンバージョン設定にあたりGTMの管理画面で、コンバージョンリンカーの設定とコンバージョントラッキングの設定を行う。
[su_spoiler title=”コンバージョンリンカーを全ページで発火”] ・Google 広告のコンバージョンをトラッキングする方法 > 方法 2 GTM

▼タグの設定では「コンバージョンリンカー」を選択

▼トリガーは「All Pages」を選択。これはGTMタグが設置されている全てのページで発火させることができるデフォルトのトリガー

▼「コンバージョンリンカー」が「All Pages」で発火する条件になっていることを確認し「保存」して「公開」する

[/su_spoiler] [su_spoiler title=”GTMにGoogle広告のコンバージョントラッキングを設定する”] ・Google 広告コンバージョン トラッキング -タグマネージャ ヘルプ

[/su_spoiler] ちなみにGTMでコンバージョントラッキングの設定を行う場合は、リマーケティングの設定もする必要があるので忘れないように。

≫ Google 広告 ヘルプ -関連リンク-
・Google 広告のコンバージョンをトラッキングする方法
・コンバージョン トラッキングについて
・Google 広告コンバージョン トラッキングにグローバル サイトタグを使用する
・サイト全体にタグを設定してすべてのコンバージョンをカウントする

≫ タグマネージャ ヘルプ -関連リンク-
・Google 広告コンバージョン トラッキング
・コンバージョン リンカー
・Google タグ マネージャーと gtag.js

・gtag.js デベロッパー ガイド

関連記事