
GoogleAdSenseのクリック単価は予め決まっているものではなく、後から決まるもの。なので元々クリック単価の高いジャンルが初めから存在していているわけではなく、結果的にクリック単価の高いジャンルが生まれてくる仕組み。
仮にアドセンスのクリック単価がジャンルによって決定されてしまうのであれば、広告主の入札単価は考慮されなくなり、そのような仕組みはあり得ない。したがって、よく言われる「AdSenseでクリック単価の高いジャンルの狙い目」というトピックは正しくはあるが、始めにジャンルありきで高クリック単価となっているわけではない。
[su_quote cite=”クリック単価 -AdSenseヘルプ” url=”https://support.google.com/adsense/answer/32725?hl=ja”]広告のクリック単価は広告主が決定[/su_quote]
また同時によくある間違いとして、クリック単価の相場を調べるにあたってキーワードプランナーを使って説明しているサイトがあるけど、これは検索連動型広告でのクリック単価であって、主にAdSenseの報酬が発生するディスプレイ広告のクリック単価でとは別もの。確かに相関関係はあると思うけど、キーワードプランナーで表示された金額がそのままアドセンスのクリック単価とイコールとはならない。正確にいえば、キーワードプランナーで表示された金額がアドセンスのクリック単価の参考値となるのは、アドセンスの「検索向け広告」となる。検索向け広告はGoogle広告の検索広告の入札単価が反映されるため、検索広告の入札単価の相場を調査するツールであるキーワードプランナーの表示額は参考になる。
アドセンスのクリック単価は広告主が決めるものではあるが、その決定要素となる主なターゲティングは以下の通り。
[su_table]
ターゲティング | クリック単価 | 期待値 | 概要 |
リマーケティング | [star rating=”2″ max=”3″] | [star rating=”2″ max=”3″] | 広告主のサイト訪問者に対しての追尾広告 |
コンテンツターゲット | [star rating=”1″ max=”3″] | [star rating=”3″ max=”3″] | キーワードに基づく広告 |
手動プレースメント | [star rating=”3″ max=”3″] | [star rating=”1″ max=”3″] | URLに基づく広告 |
≫ Google 広告 ヘルプ -関連リンク-
・リマーケティングについて
・コンテンツターゲット
・手動プレースメント
より正確にいえば、もっと細かく分類できるけど大分類とすればこうなるし、細かいターゲティングはすべてコンテンツターゲットに含めてもらえば差し支えない。
この表はクリック単価はGoogle広告の運用者の立場からどのターゲティングに最も入札単価が高められるかを一般的な見地からランク付けしたものだが、必ずしもこの通りとは限らない。とはいえ、わざわざ手動プレースメントとしてURL指定しておきながら、コンテンツターゲットよりも入札単価を低くすることはないだろうから、この順位が妥当になる。
まとめていえば、クリック単価が高いジャンルが存在するのは、そのジャンルの広告主がかける広告費が膨大であり、その広告費を消化するためにも入札単価を高める必要があるから。そしてその対象となるターゲティングが上記に挙げたものとなる。これらを考慮すれば、サイト運営者側としてアドセンスのクリック単価が高くなるサイト作りはどのようにすれば良いか答えが出る。
一言で言えば、アドセンスのクリック単価の高いジャンルのサイトを作成すること。これにより最も獲得しやすい収入源として期待できるのはコンテンツターゲットとなる。なぜならリマーケティングとは異なりコンテンツターゲットは、広告主のサイトに訪問したユーザーという限定されたリーチではなく、プレースメントやパーソナライズ広告が表示されるから。
対極的に手動プレースメントはほぼ期待できない。というのも、Google広告の運用者が手動プレースメントを使うことはかなり少ないし、その手動プレースメントの対象になる確率はかなり低いから。だけど対象になった場合はかなりの高クリック単価が見込める。
リマーケティングも高クリック単価が見込めるけど、そもそもこのターゲティングは広告主側のサイトに訪問したユーザーを獲得する必要があり、そのために自然検索で上位表示されなければ、該当するユーザーを読み込むことができないから(リマーケティング対象者を呼び込むためにディスプレイ広告を使う方法もあるが)
総じていえば、いずれにせよ専門性に特化したサイトを作成することで、すべてのターゲティングをカバーできるので雑記型のサイトよりもメリットが多い。1つさらに具体的な事例を挙げて説明すれば、Googleはページ単位でもテーマを分析しているし、サイト全体としても何のテーマを扱っているのかを把握しているから。
[su_quote cite=”検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド -Search Console ヘルプ” url=”https://support.google.com/webmasters/answer/7451184?hl=ja”]Google はサイト全体でそのページがどのような役割を果たしているのか把握しようとしています。[/su_quote]