新体系のORACLE MASTER Silver SQL 2019を受験してきたのでその受験記録。試験名は「1Z0-071-JPN: Oracle Database SQL」。ちなみに受かっていない。落ちた。予想以上に難しかったので、まあ受かるだろうと楽観的に考えている人はたぶん落ちる可能性が高いので、当記事を読むことで受ける前にどの程度の学習量が必要かの目安を知れるので受験を良い方向で思い留まるかもしれない。なんせ受験料が高すぎなので。
現時点では当試験に対応した参考書は出ていないので12Cの『ORACLE MASTER Bronze [12c SQL基礎] (試験番号:1Z0-061) 完全詳解+精選問題集』は必須の参考書となる。
資格名称 | ORACLE MASTER Silver SQL 2019 |
試験名 | Oracle Database SQL |
試験番号 | 1Z0-071-JPN |
公式テキスト | なし ※旧試験の参考書で代用すること |
資格有効期限 | なし |
受験料 | ¥26,600(税抜) |
試験方法 | ピアソンVUE社テストセンターでのオンライン受験が一般的 |
試験形式 | 選択問題 78問 |
試験時間 | 120分 |
合否 | 受験画面にて即時 |
合格ライン | 63% |
合格証書 | おそらく認定証明書(後日郵送) |
※ORACLE MASTER 認定資格として認定されるためには、日本語試験を受験する必要があるので、申込み時は日本語バージョンの「1Z0-071-JPN」を選択すること。
ORACLE MASTER Silver SQL 2019の難易度
2020年10月に1回目の受験をした際の学習量と難易度の所感は下記の通り。
難易度 | 勉強時間 |
Bronze SQL I(1Z0-017-JPN)の約2倍 | 200時間 |
学習時間は約200時間を投下。参考書に書かれていることはほぼ理解できているし、まあ大丈夫だろうなと思って受験。さらに63%の合格最低基準から63%は超えるだろうなと考えていたけど、問題がかなり難しく試験中で既に63%は無理かも知れないと悟った。ちなみに10年以上前に11gの「Bronze SQL I」は取得済みでもあったので、多少のブランクはあるにせよ一度受かった試験だから、再度合格するのは容易いだろうという見込みがあった。ほとんど記憶にないけど、11gのSQLと比べると、かなり難しくなっているような気がする。当時はそんなに難しいと感じなかった記憶があるから。
試験時間は120分なので、1問にかけられる時間は約1分30秒。即答できる問題があるので時間配分的には、難しい問題にもう少し時間を多めに配分できる。全体的にDBの全体設計を見てからの正しい回答を選択する形式はあまりなかったような印象。つまりは面倒くさい問題は少なかった。対して問われるのは、SQLの正確な理解を問う問題が大半を占めていたような。しかもDB面に関連した知識も問われるので知っているか知らないかで合否が分かれてしまう。
まとめると、SQLの実務経験が1年以上あれば、『ORACLE MASTER Bronze [12c SQL基礎] (試験番号:1Z0-061) 完全詳解+精選問題集』だけさらっと読めば合格圏内に入るのは容易かもしれないけど、実務経験がなければ、左記参考書をほぼ完璧に理解している必要があり、さらに確実に合格圏内まで持っていくのであれば、新体系で問われる範囲も押さえる必要がある。
新体系試験で問われる出題範囲はオラクル主催のセミナーに参加するか、もしくは試験に対応した書籍が発売されるまで待つのが懸命。この新体系のSQL試験で問われる範囲を押さえているかいないかで、だいぶ合格するかしないかの分かれ目になる感想を持った。
ORACLE MASTER Silver SQL 2019の参考書
何冊も試験対策本を読むよりも1冊を完璧にこなした方が良いかと思う。どの参考書でもいいけど、今回使用した『ORACLE MASTER Bronze [12c SQL基礎] (試験番号:1Z0-061) 完全詳解+精選問題集』は学習を進める上で、必要なことは全て網羅(※新体系の出題範囲は埋められないが)されており、とてもわかり易い解説で大変参考になった。
ただ全くのSQLの初心者が、オラクルマスターの資格本から入るのは難しく感じるかもしれない。というのもSQLだけではなくて、基本的なデータベースの理解も必要になってくるので、イメージが湧きづらいはず。
そういう人はもっと入門的な書籍から入った方がいい。SQLは汎用的な言語なので特定のベンダーに依存しない書籍で学んでも問題ないから。お勧めの書籍は『スッキリわかるSQL入門 第2版 ドリル222問付き! 』で、初心者が悩みそうな点や疑問点を先回りして解説している点が分かりやすい。
他のオラクルマスターの新資格体系の参考書は下記参考。