検索連動型広告で多くのキーワードを登録している場合、その全てが同じ価値があるわけではないだろう。
その中でも特にCVに結びつきやすいキーワードがあるはずだ。
そのキーワード経由のリストを作成してリマーケティングに活用するというものだ。
これはAdWordsもYahooも実現可能だ。
CVRが高いキーワードであるのだから、そのキーワード経由のリマーケティングの効果が高くなるのは当たり前だろう。
当たり前だが、ほとんど知られていない。
AdWordsはGAリマーケティングでリストを作成できるし、Yahooは広告のパラメータを利用すれば蓄積できる。
リストの有効期間は最大の540日でも作成しておいたほうがいい。
というのも、配信可能なリストサイズが溜まるまで時間がかかるというのもあるが、すぐにリマーケティングを配信するのではなく、ある程度期間を空けて再アプローチを試みるという手法になるからだ。
540日とは、約1年と5か月ということだし、初回はリリースという結果になったけれども、半年、1年寝かしてから再アプローチすることで、気持ちが変わる可能性がある。
この変わる可能性がある確率を上げる為に、より重要なキーワード経由に絞ったリストが重要になってくるのだ。
これはキーワードだけに当てはまるものではなく、Gmail広告でもプレースメントでも同じ理屈が当てはまる。
とはいっても、リマーケティングでCVが獲得できるのは、やはり日が浅いうちだ。「鉄は熱いうちに打て」という語源はリマケにこそよく当てはまるのだ。
だが、ここに1つの難題がある。
特定キーワード経由というセグメントを切り過ぎているため、流入数が少なく、配信可能がリストサイズが溜まるまである程度時間がかかってしまうという点だ。
これはCPAが悪化する問題へとつながる。
別に100リスト溜めるのに30日かかるとしても、その30日で配信できる中には、当日サイト訪問者も含まれているため、期間が浅いユーザーを対象としたリマーケティングはできるにはできる。
だが、期間の浅いユーザーだけに配信しなければCPAが高くついてしまう。
そのためには有効期間の短いリストを作成する必要があるのだが、セグメントを切り過ぎてしまっているため、リストが蓄積されるまで時間がかかる。
これをどう解決するかだが、YahooとAdWordsを1つにまとめてしまうという手がある。
GAリマーケティングでYahooのパラメータを利用してリストを作成できるので、AdWordsのリストだけではなくYahooからの流入も足せばリストの有効期間を幾分短くできる。
それでも60日蓄積期間が必要だったものが、30日まで縮小できたら大きな改善が見込めるだろう。
特定キーワード経由のリマーケティング・リストを作成する
GAリマーケティングで特定キーワード経由をセグメント
AnalyticsとAdWordsは連携されているので、キャンペーンなり広告グループを選択するだけで完了する。
より絞り込みたければキーワードも選択できる。
OR条件でまとめることもできるので、後で組み合わせでまとめるよりも、ひとまとまりにしたければ、ここで1つにまとめてしまおう。
リストを作成する際は、リストが増えてくるとよくわからなくなってくるので、リスト名の頭に【トラフィック】等の目印を付けておくことだ。
今回は特定のキーワード経由なので、「経由」を表す「トラフィック」を先頭に付けている。
セッションの条件であれば、頭に【セッション】を付ける。
こうすることで、リストを多く作っても先頭のタグでまとまってくれるので、管理がしやすくなる。
YDNで特定キーワード経由をセグメント
YDNのターゲットリスト設定でURLを指定すればいい。
このため、予め取得したいキーワードと紐づく広告にパラメーター設定をしておくことだ。
「utm_content」に広告グループ名を設定しているのであれば、これを利用してもいいし、新たにオリジナルでパラメータを付与してもいい。
条件で抽出するには、URLにパラメーター名を指定するだけだ。
こうすることで、広告に付与したパラメーターでサイトに訪問し、その時にターゲティングの条件と一致するのでリストが蓄積させる。
以下は、YDNのサーチターゲティング経由のリストを作成しているが、キーワードでも同じ要領で作成できる。
あと注意点として、通常全ページにリタゲタグを貼っていると思うのだが、条件に合えば全てのリタゲリストに蓄積されるので、重複を避けたければ、今回作成したリストを除外設定しておくことだ。
YSS経由のリストをGAでリストを蓄積する
Yahooのパラメーターで「utm_content」に広告グループ名を設定しているのであれば、これを指定すればよい。
これは「広告のコンテンツ」に該当する。
「参照元 / メディア」には「yahoo / cpc」を指定する。
ちゃんとリストが蓄積できていることが分かるだろう。
AdWords経由のリストをYDNでリストを蓄積する
URLクエリパラメーターをAdWordsの最終URLに付与する必要がある。
URLの最後に「?hoge=xyz」を付ける。
アナリティクス側では、オリジナルのパラメーターを付与した場合、別ページだと判断されてしまうので、パラメーターを除外しておくことだ。
YDNの条件設定では、そのままURLに「?hoge=xyz」を設定すればいい。
ちなみに分かっていると思うが、「hoge」はパラメーターの変数名で、「xyz」は値だから、変更するように。