絞込部分一致が登場してからも、フレーズ一致を使う機会がなくなったわけではない。
複合キーワードの場合、絞込部分一致に加え、フレーズ一致を追加し広告グループで分けて管理して、どちらが優れているか比較する。
検索意図が異なるのであれば、キャンペーンなり広告グループで分ける。
なぜなら、効果が異なるはずなので入札単価を適切に配分することで効果的な運用が行えるからだ。
1つの広告グループ内で、2つのマッチタイプのキーワードを一緒にしてしまうと比較が行いにくい。
例えばたった4キーワードだけでも、比較をするのが難しくなる。
マッチタイプ毎のそれぞれのキーワードの総和で比較を行うのが妥当であるが、1つの広告グループ内にマッチタイプを混合させてしまうと、マッチタイプ毎の総和はどのように集計すればいいのだろうか?
単純に広告グループで分けて管理することで、比較が行いやすくなるのであれば、この選択をするべきだ。
また広告グループをマッチタイプで2つに分けた結果、片方のグループが著しく効果が悪い場合、結果が良い広告グループの品質スコアに影響を与えることも防げる。仮に1つの広告グループの中に全てのマッチタイプを含ませてしまうと、足を引っ張るキーワードによって品質スコアが上がりにくくなる。
今、1つの広告グループ内に全てのマッチタイプをまとめるアカウント構成を勧めている人たちがいるが、私から見ると、知恵遅れのように感じる。おそらく私がここで説明することも、彼らには理解できないだろうし、それは先の理由によりしょうがないかもしれない。
ただ、今回のケースでは、検索意図が異なるから広告グループを分けるというよりも、フレーズとしてもCVが獲得できるし、間にキーワードが挟まった場合もCVが獲得できる、両方を満たしているケースのためマッチタイプを2つ併用して広告グループを分けている。
1つの広告グループ内で全てのマッチタイプを含めてしまうと、比較が行えなくなる。
何かと理由を付けて比較を行えると彼らは言うかもしれないが、そのような手間を介在させて比較を行うこと事体が、非現実的だ。比較を行う際に手間がかかるのであれば、運用の現場では比較は行われない。なぜなら、そんな暇はないからだ。