特に来店型のビジネスを展開していている場合、通常、大きな範囲で配信エリアを指定していると思うけど、さらにそこから配信エリアを狭く指定することで、2重3重と配信エリアを指定する視点が欠けているケースがある。ここを調整するだけでも大きく成果改善の可能性がある。
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配信エリアに応じた入札単価比率の調整
通常店舗型のビジネスの場合、サービス内容にもよるが店舗から距離が近いほど成約率が上がる傾向がある。なので広範囲のエリア配信と店舗からの半径指定の配信を組み合わせることで効率的な配信が可能になる。
さらにもう一着眼して、極端に成約率が低いエリアに対しても入札比率を調整することでより効率的な配信ができる。入札単価の比率調整の仕方としては、まず「広範囲のエリア」を入札単価の比率を0%として、成約率が高い地域は入札比率を高め、逆に成約率が低い地域は入札比率を下げる。とつらつら書いたが、こんなことは公式ヘルプページにも記載があることなので、関連した情報をここに記載したい。
ビジネス拠点の近くにいるユーザーに対して入札単価を引き上げるように設定すれば、そのエリアのユーザーがビジネスにとって特に価値が高いと思われる場合に、高めの入札単価で広告を優先的に表示することができます。また、逆にコンバージョンに至りにくいと思われるエリアのユーザーに対して、入札単価を引き下げることも可能です。住所表示オプションで指定した住所近辺のユーザーに広告を表示する > 住所に基づく入札単価の設定
配信エリア | 入札単価比率 |
広範囲のエリア(県・市単位) | 0% |
住所の周辺(半径20km) | +30% |
住所の周辺(半径10km) | +50% |
成約率が低いエリア | -30% |
同じ地域に適用される入札単価調整が複数ある場合、その調整値は合算されません。入札単価調整について > 複数の地域に基づく入札単価調整
住所に基づく入札単価の設定を行う場合、さらに戦略性の高い方法として、住所表示オプションごとにその指定住所を中心とした一定の半径を指定して、その範囲内の顧客に広告を表示することが可能です。これによって、各半径に対して異なる入札単価調整比を設定することができます。住所表示オプションで指定した住所近辺のユーザーに広告を表示する > 住所に基づく入札単価の設定 > ヒント
配信エリアに応じたキーワード選定・マッチタイプの見直し
入札単価比率だけではなく、キーワードの選定やマッチタイプの見直しも配信エリア毎に変えていくことも有効な施策の一つになる。例えば、住所周辺のエリアに対しては、潜在的なユーザーへアプローチできるキーワードを選定したり、部分一致で登録し入札単価を上げるなど。
配信エリア | キーワード | マッチタイプ |
住所の周辺(半径5km) | 潜在層向けのキーワード | 部分一致 |
効果的なプロモーションを打つためのデータの集計方法
Google広告のレポート機能を利用してデータを集計する。
店舗からの距離と成約率のデータ集計(簡易版)
タイプ | 行 | 列 |
棒グラフ | 住所表示オプションからの距離 | コンバージョン |
店舗からの距離と成約率のデータ集計(詳細版)
タイプ | 行 | 列 |
表 | 最も詳細なターゲット地域(ユーザーの所在地) | 表示回数、クリック数、費用、クリック率、コンバージョン、コンバージョン単価、コンバージョン率など |
この添付画像の例で読み取れることは、店舗から半径5km以内からの成約数が多いということと、25kmを超えると成約数が鈍化するということが分かる。現時点で、コンバージョン数などは合算されて表示されるので、このままだと、特定の距離間の結果が分かりづらいため、エクセルで式を埋め込み、距離毎の[CV][CPA][費用]を算出している。
≫ Google 広告 ヘルプ -関連リンク-
・広告のターゲット地域を設定する
・住所表示オプションで指定した住所近辺のユーザーに広告を表示する